エラスチンとは
タンパク質の一種で、皮膚、血管、靱帯など、伸縮性が必要とされる組織に多く分布し、弾性を与える働きをしています。エラスチンが分解されて分子量が小さくなったものがエラスチンペプチドです。
エラスチンは皮膚では真皮に存在するタンパク質で、弾性繊維の主成分で、「引っ張りに対する強度はあるが伸び縮みしないコラーゲン線維」と対照的に、エラスチンは量は少ないですが、伸縮性に富んでいて肌に柔軟性と弾力を与える重要な役割を果たします。
コラーゲンは体内でつくり出すことができるのですが、エラスチンは出生前から赤ちゃんの時期までに多くが生成され、20歳代をピークにあとは年齢とともに壊れていくだけで基本的には再生しないと言われています。
原料 :カツオの動脈球から抽出したエラスチンを使用しています。

動脈球とは、カツオ(魚)の心臓の出口部分にあり大動脈壁の一部が発達したもので、主に弾性線維からでき弾力に富んだエラスチンが主成分です。
血管柔軟性※1は年齢ともに低下

出典:Heart. 2013 Oct 24;99(24):1837–1842より
血管柔軟性の指標FMD(血管内非機能)は、40歳代50歳代から急激に低下します(6~7%が基準値とされています)
日本人の死亡原因

出典:厚生労働省令和5年人口動態統計より作成
日本人の死亡原因の21.3%は心血管系の疾患です
血管や肌の老化・健康が心配

血管(中膜)の50%はエラスチン

・血管(動脈)の中膜は、エラスチンが豊富で乾燥重量の約50%を占めています。
・エラスチンは大人になると体内でほとんど作られなくなり、年とともに減少していきます。
・加齢とともに減少するエラスチンを外から補ってあげることが大切だと考えます。
【血管】科学的根拠

出典:機能性食品と薬理栄養 Vol.11, No.2(2017)より
加齢とともに低下する血管のしなやかさの指標(FMD変化率)がエラスチン摂取12週間で有意に改善したことが報告されています。
※FMD変化率とは:エラスチンもしくはプラセボの摂取前を100として、FMD値が摂取により変化した割合を%で示しています。
※FMD検査とは:血管の拡張機能を見る検査で、動脈硬化が引き起こす様々な疾患に対する早期発見に有用
※PWV検査とは:脈波伝達速度検査と言われ、心臓から出た血液の拍動が血管壁や血液を伝わっていく速さを調べる検査で、血管の硬さの指標の一つです。血管が硬い人は高値となります。
【肌】エラスチンは弾力性に重要

・真皮は線維芽細胞で生成されるコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などで出来ています
・真皮はコラーゲンが約70%、エラスチンは約2%ですが、コラーゲン繊維を束ねることで肌の弾力を維持する重要な役割を担っています。
・エラスチンペプチドの形で吸収され血液中に取り込まれること、人の真皮でエラスチン合成を増加させたことが報告されています※2。
※2Functional Food Research 18 (0), 4-9, 2022-09-12
【肌】科学的根拠

出典:J・JSMUFF, 14(5): 269-283 (2021)より
・エラスチン摂取8週間後で右頬の弾力性に有意な増加が認められました
・8週目から12週目まではエラスチンの摂取を中止した結果、右頬の弾力性は低下しました